石州左官の技・鏝絵(こてえ)

鏝絵の歴史

「石州左官」とは、近代建築において高い技術を持つ島根県西部に位置する石見地方出身の左官職人のことです。石州左官が手掛けた代表的なものとしては、国会議事堂や皇居の東宮御所などが挙げられます。

弊社では、そういった石州左官が作った鏝絵(こてえ)の保存、管理を行っています。

鏝絵とは、左官が壁を塗るコテで絵を描いたもので、漆喰装飾の技法のひとつです。

管理しているのは弊社の位置する美郷町惣森地区にある山根家で、そこには多数の鏝絵が施されています。惣森の谷川に沿って歩き、山の中腹にある山根家。鏝絵は、その山根家の離れの2階戸袋に描かれています。西向き正面の戸袋には『竹林の虎』、北向きの戸袋には『鯉の滝登り』が表現されています。川本町出身の萩原春市氏が昭和6年に離れの完成に合わせて制作したものです。完成当時は色鮮やかな素晴らしい出来栄えで見学者が絶えなかったということです。

このように地域資源を掘り起し、職人の素晴らしい技術を伝承していきたいと思っています。

鏝絵の種類

石州左官職人が織りなす芸術的な漆喰彫刻の数々をご覧ください。

倉橋工務店では、美郷町山根家の鏝絵をはじめ、たくさんの鏝絵を保存・管理しております。

鏝絵について、さらに詳しく知りたい方は大田市の地域団体、雑談法人まちなみ探偵団(1995年設立)が運営するまちなみ探偵団『鏝なみはいけん』をご覧ください。

鏝なみはいけん

Gallery

鏝絵ギャラリー

~幸せを運んでくれる天女~1000mm×2000mm

天女のような妻を題材に鏝絵を描いていただきました。 弊社が今日、こうしていられるのも地に足の着いた天女である妻のおかげだと思っています。 天女の逆鱗に触れたこの鏝絵の価格は秘密ですが、日々天女に感謝しながら、仕事をさせてもらっております。 弊社にいらした際は、鏝絵の天女共々、是非本物の天女をご高覧ください。